『悪魔の傾聴』を読みました。
著者の中村淳彦さんはライターをされており、インタビューしたことを記事にした書籍を書いています。
ルポライターさんですね。
インタビューで培った、「聴く技術」を教えてくれる本です。
傾聴に大事なこと。
傾聴の秘訣は
「HHG」をしないこと。
H =否定する
H=比較する
J=自分のことを話す
の頭文字。
相手が話したことについて否定してはいけない。
相手が話したことに対して「こっちの方がいいよ」と比較してはいけない
相手が話したことに対して
「私はこうなんだよね。これがよくってさぁ~~~~」
と自分の話に持っていってはいけない。
これが基本原則です。
とにかく、これが1番重要
まずはこの基本原則を心の中心に刻み込もう。
こちらの本の中で、著者の方がインタビューした方との会話実例がたくさん載っているのですが、なかなかに壮絶で、読みながら泣いてしまいました。
(中村さんのルポ書籍)
しかし、実際にインタビューするときは、相手の話を聞いて泣いたり、共感したり、自分の意見を言ったりしてはいけない。
そこで、相手の話は終わってしまうから。
引き出せるはずだった話が出てこなくなってしまうから。
高難易度がテクニックも載っているので、ぜひ読んでみてください。
基本の『HHJ』の他にも
「世界は自分にわからないことだらけ」
と思いながらと心に命じて話を聞こう。
自分は無知であり、底辺である。
それを心の中で自戒しながら、人の話を聞く。
ものすごい衝撃的なパラダイムシフトでした。
なぜ、「自分は底辺だ」と思うべきなのか?
上から目線になると、ついアドバイスしたくなったり、自分の価値観を持ち込んでしまったりすると、相手の話を聞けなくなってしまうから。
そして、「学びや成長は禁句」
そのような人は避けたくなってしまうから。
うひゃー
私、学びや成長、大好物!
でも、それって他の人の目線から見たら、気軽に本音を話せない人になっているんだねと思って、衝撃的でした。
普段の自分目線からでは、思いもつかなかった考えを教えてくれた本でした。