三連休の午後、私は『最強のコミュ力の作り方』という本を読んでいた。コーヒーの湯気が立ち上る寝室で、ページをめくるたびに気持ちが少しずつ揺れ動いていくのを感じた。
この本では、コミュニケーション能力について掘り下げた内容が展開されている。
そして、コミュ力が低い原因として「嘘」「幼い感情」「性格」という三つの要素が挙げられていた。
嘘が多いということについて
「嘘が多い」という指摘は、単なる虚言癖を意味しているわけではない。
それよりも、自分を隠してしまうこと、本音を表に出さないことが問題なのだという。
たとえば、嫌なことを頼まれたときに「いいですよ」と笑顔で応じてしまう。
それが一種の嘘であり、自分に嘘をつくことで、相手との関係も歪んでしまう。
感情が幼いということについて
次に挙げられているのは、感情の幼さだ。
感情のコントロールができず、カッとなったり、自己中心的になってしまうことが、コミュニケーションの妨げになる。
これは耳が痛い話だ。
私自身、感情を冷静に扱うことができているかと聞かれると、自信がない。
性格が悪いということについて
そして最後の原因は「性格が悪い」という直接的な表現だ。
思いやりが欠けていたり、相手の気持ちに傲慢だったりすることが問題として挙げられている。
こうした性格的な欠陥が、結果として人間関係をこじらせることになるのだろう。
解決策
これらの問題を改善する方法として、本書では「嫌なことを意図的に行う」ことが提案されていた。
たとえば、苦手な人とあえて話してみることや、自分が避けてきた状況に身を置いてみること。
それは決して簡単なことではないけれど、自分を変えるためには必要なステップだと言える。
また、話し方としては、事実(メタトーク)を話した後に、自分の気持ちを話するといい。
最終的な結論:人生の充実が鍵になる
結局、「コミュ力」とは小手先のテクニックではない、ということだ。
それはもっと根本的なものであり、最終的には人生そのものの充実が大きな影響を与える。
自分の生き方が満たされていれば、自然と魅力的な人間になり、コミュニケーション能力も高まる。
私の考え
私自身、これまでつい人に合わせすぎてしまうことが多かったように思う。
それが悪いことだとは思っていなかった。
でも、時には自分の本音を出してみることも必要だ。
本書を読んで、少しずつでもその練習を始めてみよう。