なんともセンセーショナルなタイトルなこの本を読んだので、読書メモです。
リーダーは、だいたい悪いヤツ。
嘘つくし、信頼できないし。
自己利益を求めて、部下への思いやりなんて持ち合わせていない。
スティーブ・ジョブズは嫌なヤツの筆頭に挙げられています。
他にも、Amazon創業者のジェフ・ベゾスも癇癪と罵倒で有名。
…そんな人が、リーダーに多いんだそうですよ。
(そんなだから、ジョブズはバースデーパーティーに誰も来てくれない年もあったらしい。)
それにどうこう言っても、現実がそうだから仕方ない。
私たちは、「公正世界仮説」を信じすぎてるんですね。
良いことをすれば良い報いがあり、悪いことをすれば悪い報いがあるというバイアス。
リーダーは人徳者だからリーダーになるし、努力したら報われるし、ダメな人は努力しないからだし、悪い人は罰せられて刑務所行くべきだし、それが当然だ!
しかし、現実はそうなっていないのですよ…
リーダーは嘘をつく。
だから私たちも嘘をつけばいい。
自分の身は自分で守れ!
(…なかなか、私たちの価値観から逸脱していて衝撃的だわ)
リーダーは信用に足る人物じゃないから、信用しない方が良い。
言葉は信じないで、行動を見るべし。
とういうような、『悪いヤツほど出世する』は釣りタイトルではなくて、中身にそった内容でした。
だがしかし。
なんと、この本の中で「日本は例外」
っていう文章が出てくるんですよ!
例として、東日本大震災の時の東電において、役員が報酬をカットされた例が出てきます。
日本は社員に対する文化的な規範がアメリカとは異なっており、リーダーには名誉ある振る舞いが求められる
この本は、アメリカで出版された本なので、日本とは文化的な背景が違う。
日本のリーダーはちょっと違ってくるかもしれませんね。
日本の方が、公正世界仮説を信じている人が多いのかもしれない。
日本のこの文化が、GAFA(今はGAMAか)のような企業が出てこなくて、現在の日本の経済停滞にかかわってきてるのかもしれないなぁなんて思ったのでした。
まとめ
一言でまとめると、リーダーは悪いやつなので、そう思って接すること。
(ただし、日本では当てはまらないかもしれない)
嫌なヤツになると、出世するけど周りに嫌われる(ジョブズみたいに)、その覚悟が必要なリーダーは結構ツライのかもしれない。
(いや、平和な幸せへの欲求がまったくないから、ツラくないのかもしれない)
平和に仲良く幸せに暮らすことを求めたら、リーダーにはなれないのかも。