高の脳で働く方法 Your Brain at Work
デイビッド・ロック
を読みました。
最高の脳で働く方法 Your Brain at Work(ユアブレイン アットワーク)
アンガーマネジメントの際にも参考になることが書いてあります。
怒りや不安が生じたときには、まずは早くそれに気づくことが大事です。
気づいたらそれをラベリングします。
「私は怒っている」というラベリング。
さらに強い情動の時には、再評価することが必要です。
再解釈、価値観の再整理、ノーマライジング、視点を変えるという方法があります。
そして、強い脅威は「脳のせいだ」と言い聞かせましょう。
以下、私的レビューです。
どのように行動したらよいかを中心に書きましたが、脳の働きについても本書に書かれていますので、興味を持った方はぜひお読みください。
ちなみに、2019年5月の出版ですので、それ以降に新しい研究結果があればそちらを参考にして下さい〜
【基本】
1日の始まりには、優先順位付けを行うこと。
優先順位付けは脳のリソースをたくさん使うから。
インサイト(ひらめき)が出ず行き詰まった時はリラックス。
気楽で楽しいことをして、心を落ち着ける。
マインドフルネス大事。
【冷静でいるために】
自分の情動状態を観察し、不安などの回避状態の時には早く気づきラベリングをする。
確実性や自律性を脅かす強い衝動状態のときには、早い段階で再評価をする。
再評価には、再解釈、価値観の再整理、ノーマライジング、視点を変える。
強い脅威は「脳のせいだ」と言い聞かせる。
期待に対しても、期待に早く気づき、低めに抑える。
期待が満たされない時は「ドーパミンで脳が奇妙なことをしている」と思えば良い。
【他者との関係】
社会的つながりは一時的欲求。
敵か味方かは瞬時に判断され、味方以外は敵。
公平感も一時的欲求。
不公平は脅威であり、不正が罰せられないことでも不公平を感じる。
ボランティアを行うことで公平感を感じる。
ステータスが少しでも上がることを感じれば報酬に感じ、ストーンステータスが下に感じると脅威と感じる。
自分と他人の認識の回路が同じなので、自分と競争することで脳を騙し、他者とステータス争いしなくてよくなる。
【他者に変化を促す方法】
自分から内発的に行うように手助けする。
フィードバックをされる事は脅威と感じるので、自らインサイトを得られるように手助けする。
脳は常に変化している。
SCARF(ステータス、確実性、自律性、つながり、公平性)が満たされるようにして変化を促す。
脳は穴埋めをしたがるので、相手に対し、解決志向の質問をする。